2/08/2015

◆新たな挑戦! 「張遷碑」

今年はいろんな臨書(りんしょ)に挑戦するぞ!と思っていた矢先、赤坂教室種家先生から「少し速く書き過ぎるきらいがあるので、張遷碑(ちょうせんひ、186年)の臨書でゆっくり書く練習をしてみたらいい」と勧められた。確かに「書くスピードに気を付ける」というのは個人的な課題の一つではあるので、早速挑戦してみることにした。
張遷碑は後漢時代に立てられた石碑。山東省の某県の長を務め、善政を敷いていた張遷が職を去った後、人々がその功を思い、業績を称えて建立したものだ。そんな当時の気持ちが表れているのか、刻まれている文字は素朴であったかい。眺めていると癒される隷書(れいしょ)なのだ。

↓↓↓半切1/2に縦3文字、横5文字で書いてみた。AとBの横の空間は、どちらも白い帯がバシッと通っているようにしたかったところ。気を付けたつもりだが、なかなかうまくいかないんだよね。
↓↓↓共通課題の倪元璐(げいげんろ)、五言律詩幅より「求入幕嚴子乞」の6文字。Aの転折部分がちょっとフニャッとなってしまった。一拍置いて次に向かう方角に穂先を整えるくらいの気持ちが必要だった。Bの線は途中で力加減を変えることなく力を一定にして書く。
↓↓↓自主課題の懐素(かいそ)の自叙帖(じじょじょう)。上は「墨列奔シ満座」、下は「千聲看不及」。最後の「座」はちょっと考えすぎて誤字になってしまった。Aは先生の朱のa、Bはbが正解。
 ↓↓↓今回も締めは甲骨文の臨書で「一月王占曰★」の6文字。★の部分は「止」と「立」が上下に重なった形をした文字だ。先生からは墨量が足りないと指摘されてしまった。これ、ちょっとだけ残っていた墨がもったいなくて書いたんだけど、どうもバレバレのようなのである。

0 件のコメント: