2/03/2015

◆思いっきり書くのが楽しい懐素の自叙帖!

毎日寒い日が続き、身体も縮こまってしまう今日この頃。書道くらいは腕を思いっきり動かしたいなあと思い、赤坂書道教室の自主課題では懐素(かいそ)の自叙帖(じじょじょう、777年)を書くことにした。自叙帖は懐素が自分の書歴について記したもので、どうもいろんな人から言われた話を引用して自画自賛(?)しているらしい。唐時代の草書の大家だったわけだから自信満々だったんだろうね。書は狂草書と呼ばれるだけあって、まあ驚くほどダイナミックなんだな、これが。

↓↓↓自叙帖より「載公」の2文字。Aの辺りは密集(ゴチャゴチャ)しており、Bの辺りは粗く空間が多いところが注目点だ。このような粗密の違いをよく観察して臨書するのが重要なんだそうだ。Cの部分は穂先を整えてからハネに移りたかった。
 ↓↓↓その続き、「又云。馳毫□」の5文字。□は活字がないので悪しからず。Aの部分は少し上になるように書けばBをもっとゆったり書くことができた。Cはヘンよりも長くなくてはいけなかった。
↓↓↓これは共通課題の倪元璐(げいげんろ)の行草書、五言律詩幅より「臣殊異同汲生」の6文字。Aは線が弱くなってしまったがきっちり書かなければいけないところ。BとCは位置が上がり過ぎだ。
 ↓↓↓最後は甲骨文の臨書、「日戌子。子□□」の6文字。3文字目の「子」と4文字目の「子」の形が全く違うところが面白い。現在の漢字に当てはめるとどちらも「子」になるが、古代の人はこれらを使い分けていたのだろうか? それとも違う形を自由に使って楽しんでいたのかな?

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