9/17/2011

◆お待たせしました! 久々の更新!

暑さボケしてしまい、すっかり更新をさぼっていたら、もう9月も半ばとなってしまった。季節は間もなく秋。意味もなく、あせるなあ。

そんなわけで、大変お待たせしました(待ってなかった人も多そうだけど)。久々の更新は、9月最初の赤坂教室のお題・詩文書だ。自分の好きな詩文を好きな大きさの紙に書くというお題だったので、長い詩を半切に書いてみたのだが・・・。

題材に選んだのは、8月11日の朝日新聞の夕刊に出ていた阿久悠の詩。あの陸前高田市の高田高校が、23年前、初めて夏の甲子園に出場し、その初戦の8回裏、雨によるコールドゲームで敗れたときのことが書かれている。スコアは9対3。試合の翌日、阿久悠はこのときの彼らの無念を詩にし、スポーツニッポン新聞に寄せた。その一部が甲子園出場記念の石碑となり、高田高校の校庭に立てられた。校舎はあの大津波でひしゃげてしまったが、石碑は少し傷ついた姿で今も立っているという。高田高校は、その後、まだ一度も甲子園の土を踏んでいない。

ちょっと長いが石碑に書かれている全文はこちら。泣ける詩なんだよね。
「初陣高田高の 夢にまで見た甲子園は ユニホームを重くする雨と 足にからみつく泥と 白く煙るスコアボードと そして あと1回を残した無念と 挫けなかった心の自負と でも やっぱり 甲子園はそこにあったという思いと 多くのものをしみこませて終わった 高田高の諸君 きみたちは 甲子園に1イニングの貸しがある そして 青空と太陽の貸しもある」 

↓↓↓これは書き出しの部分。墨が滲んでいるところとそうでないところの差が大き過ぎた。墨をたっぷりつけた次の文字はその余韻が残るはずなのに、突然墨量が減るのは違和感がある、と。そう言われてみれば、確かに・・・。

↓↓↓こちらは詩の最後の部分。小書き(A)は下を揃えずに少し上に持っていったほうがバランスがよかった。また、最初と最後の余白は、もっとたっぷりとるほうがいいそうだ。いつかまたリベンジしなきゃなあ。

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