8/05/2007

◆初めて毎日書道展に行ってみた

国立新美術館で開催されている毎日書道展に行ってきた。教室の人たちが結構入選しているし、かな混じり書を初めて提唱した金子鷗亭の生誕100年記念の展覧会もやっているというので、意を決して(?)青山教室の帰りに行くことにしたのだ。金子鷗亭の展覧会は、すでに本などで知っている作品が多かったせいか、思ったほどのインパクトはなく、全く期待していなかった毎日書道展の前衛的な入賞作品群の方に圧倒された。その時代は斬新だった金子鷗亭の書も、今では古典(?)。絵画と同じで、やはり現代の前衛的作品の方が面白い。これは毎年チェックした方がいいかも、と思った次第。



↓↓↓以下は青山教室で書いた顔真卿の楷書。O先生がこのときに教えてくれた顔真卿の書の特徴は次のとおりだ。①文字はやや縦長の向勢(こうせい)。向勢とは、太鼓のように丸く湾曲した縦線を言う。②横線は細め、縦線は太めという特徴がはっきりしている。③縦線は途中(真ん中)を太くするような意識を持って書く。④筆を持つときは直筆で(倒さずにまっすぐ立てて持つ)。そうすると線の真ん中に筆先がくる書き方になるそうな。⑤決して急いで書かない。顔真卿は行書であっても、ダラダラと、粘っこく書くことが重要。⑥顔真卿には少し濃い目の墨が合う。ということだが、さあ、言われたとおりに書けているだろうか。


↓↓↓次は創玄の特別昇段級試験の課題になっている楷書の古典「高貞碑(こうていひ、523年)」。先生の朱のように、始筆の先を尖らせ、いかにもノミで石を削った碑文の雰囲気を出さなくてはいけない。なるほど・・・。先は長いぞ。

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