8/19/2007

◆花火大会!

昨日は世田谷区主催の多摩川花火大会。実家の屋上は世田谷区の花火をバッチリ観賞できるため、恒例の花火+バーベキュー大会で盛り上がった。丁度、叔母夫妻が遊びに来ていたので、参加者はいつもより多い11名と相成った。

↓↓↓では、屋上から携帯カメラで撮った花火をどうぞご観賞あれ。



◆大御所I先生登場

青山教室の授業に、久々にI先生が登場。書のちょっとしたコツについての話は、すでにT先生から聞いていたことだったりするのだが、「やっぱりそうなのか」と、再認識するよい機会であった。その1、画数の少ない文字はやや控えめに書く(そうすることで余白が引き締まる)。その2、お手本の字をよく観察し、ヘンとツクリの大きさの違いや背の高さの違いを見比べる。その3、2~3枚書いたら(特に半切)、お手本と一緒に壁にかけて観察し、どこが悪いかチェックする(これをしないと、いくら書いても意味がない!)。

↓↓↓ヘンとツクリの背の高さの違いを全く見ていなかったことがバレバレなのがこちら。最初の文字のヘンの高さは、先生の朱の通り、ツクリよりも低くなくてはいけない。さらに華という字の下3本の横線の始筆は、草カンムリより左に出ていなくてはいけない。手本を慌てて見直してみると、どちらも確かにその通りなのだった。トホホ。


↓↓↓そして、これが月例競書に出す半紙作品。一応、トントン拍子に2級まで進級したのだが、早く段をとらなきゃなあ。

8/14/2007

◆暑い……

真夏だから当たり前だが、それにしても、この日差しの強さには、凹む。駅から赤坂教室までの道のりの、たかだか数分が実に長く感じられた。網で塩焼きにされる魚になった気分だ。
この暑さに清涼感のある古典と言えば、初唐時代の大家・褚遂良(ちょすいりょう、596~658年)の作品だろう。ホンマかいなと疑う御仁も多いと思うが、そこは無視してどんどんいくぞ(暑いし)。今回から月例競書のお題がこの褚遂良の楷書・房玄齢碑(ぼうげんれいひ、652年頃)。房玄齢とは唐の皇帝・太宗(たいそう)に尽くした人物で、非常に教養の高かった人らしい。

↓↓↓褚遂良の書は、常に線の中央に筆先がくるように書くことがポイント〔全く書風は違うのに顔真卿(がんしんけい)と同じだ〕。さらに、たとえ細い線であっても、力を抜かず、しっかり紙を捉えなくてはいけない。T先生曰く「細くても力のある字もあれば、太くても力のない字もある」。う~~む、哲学的だなあ。


褚遂良の字で少し涼しくなったところで、お次は顔真卿の行書の傑作「争坐位文稿(そうざいぶんこう)」。特別昇段級試験の行書のお題だ。これは朝廷の席次(坐位)を巡る争いの中で、慣習を変えたことに抗議する文書の草稿というから穏やかでない。顔真卿は今でいう抵抗勢力だったのかも。

↓↓↓半切の長~い紙に書いた一部だが、先生が朱で指摘しているように、「興」という字の中央が上の字と比べて右よりになってしまった。さらに全体的に字が大きすぎるので、もっとコンパクトにすること、中でも「再」を小さくすると見栄えがいい…。なるほど。


↓↓↓最後は紀元前の文字「木簡(もっかん)」。こういう字を書いていると楽しく、大らかな気分になってくる。注意しなくてはいけないのは、矢印の×の部分。始筆が丸くなってしまった。先生の朱のように、始筆は右45度くらいの角度で入るようにしなくてはいけない。筆を少し手前に傾け、横線を描くときは筆先が線の上に来るようにするんだそうな。いろんな種類の文字を書いていると、ちょっと混乱しそうだが、いつかは自然に書き分けられるようになるのかしら。

8/13/2007

◆叔母の水墨画が国立新美術館に!

広島に住む叔母は、通信教育で20年(!)も水墨画を習っているが、その通信教育の団体が主催する全国公募展でみごと佳作に入り、今、国立新美術館に展示されているんだそうな。先週、国立新美術館に毎日書道展を見に行ってきた後にその話を聞いてびっくり。そんなわけで、今週再び、美術館まで足を運ぶことと相成った。私の作品も早くこの美術館に展示されるよう頑張ろうっと。


↓↓↓その作品がこちら。「清流」というタイトルの臨画。書道の「臨書」のように、水墨画にも手本を真似て学習する「臨画」というものがあることを初めて知った。「清流」を題材に描いている人はたくさんいて、ずらりと同じタイトルの絵が並んでいたが、そのなかでも叔母の作品が一番光ってたぞ!

8/05/2007

◆初めて毎日書道展に行ってみた

国立新美術館で開催されている毎日書道展に行ってきた。教室の人たちが結構入選しているし、かな混じり書を初めて提唱した金子鷗亭の生誕100年記念の展覧会もやっているというので、意を決して(?)青山教室の帰りに行くことにしたのだ。金子鷗亭の展覧会は、すでに本などで知っている作品が多かったせいか、思ったほどのインパクトはなく、全く期待していなかった毎日書道展の前衛的な入賞作品群の方に圧倒された。その時代は斬新だった金子鷗亭の書も、今では古典(?)。絵画と同じで、やはり現代の前衛的作品の方が面白い。これは毎年チェックした方がいいかも、と思った次第。



↓↓↓以下は青山教室で書いた顔真卿の楷書。O先生がこのときに教えてくれた顔真卿の書の特徴は次のとおりだ。①文字はやや縦長の向勢(こうせい)。向勢とは、太鼓のように丸く湾曲した縦線を言う。②横線は細め、縦線は太めという特徴がはっきりしている。③縦線は途中(真ん中)を太くするような意識を持って書く。④筆を持つときは直筆で(倒さずにまっすぐ立てて持つ)。そうすると線の真ん中に筆先がくる書き方になるそうな。⑤決して急いで書かない。顔真卿は行書であっても、ダラダラと、粘っこく書くことが重要。⑥顔真卿には少し濃い目の墨が合う。ということだが、さあ、言われたとおりに書けているだろうか。


↓↓↓次は創玄の特別昇段級試験の課題になっている楷書の古典「高貞碑(こうていひ、523年)」。先生の朱のように、始筆の先を尖らせ、いかにもノミで石を削った碑文の雰囲気を出さなくてはいけない。なるほど・・・。先は長いぞ。