◆取りあえずお手本を鑑賞
来年の展覧会に向け、すでにお手本は入手しているのだが、まだ一筆も練習していない(大丈夫なのか?)。
今回のお手本は、私の大好きな古代文字の「木簡(もっかん)」。金文(きんぶん)より時代は新しいが、やはり紀元前(!)、前漢の時代に書かれたものだ。その頃はまだ紙が発明されていなかったため、木や竹を短冊形にして(標準的なサイズは長さ23センチ、幅1センチ程度)、そこに文字を刻んで記録として残していた。それが木簡や竹簡(ちっかん)と称されている(総称して木簡)。
書かれている内容がすごい。紀元前だというのに、多くは田舎に駐屯した軍隊の記録や帳簿といったもので、他に論語、医学書のようなものまであるというから恐れ入る。
今回のお手本のオリジナルは、敦煌近くの漢時代の遺跡から発見された「敦煌漢簡(とんこうかんかん)」と呼ばれている木簡のうちの一つ。書かれている内容は、烽火があったらどうするこうするといった軍隊記録のようで、決して楽しいわけではないが、なぜか見ていると楽しくなる、元気のいい文字なんですわ。いやあ、見ているだけでなく、早く書かなきゃなあ・・・。
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