8/19/2015

◆心が遊ぶよ歌川国芳展

横浜のそごうで奇想の絵師と謳われる歌川国芳の展覧会が開催中だ。国芳は先月紹介した河鍋暁斎(かわなべきょうさい、1831-89)同様、幕末期に大活躍した絵師だ(1797-1861)。妖怪大好き、猫大好きで、反骨精神旺盛、多くの奇想天外な作品を世に送り出した。出世作は中国の歴史小説『水滸伝』を題材にしたシリーズで、これにより一気に人気作家となった。

↓↓↓上は「朝比奈小人嶋遊」。小人の国に遊びに来た大力の朝比奈が小人たちの大名行列を見下ろしている図だ。まさにガリバー旅行記の世界なのだ。しかしこの絵が発表された当時、お上の怒りを買うのを恐れた版元が途中で販売を打ち切ってしまったため、少数しか刷られていないのだとか。下は「猫のすずみ」。これが展覧会の入口の自動ドアになっていて、前に立つと真ん中が開くという趣向だ。気分は否応なく盛り上がるよね。8月30日まで開催。



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