6/11/2011

◆顔真卿、かな混じり書、そして古代文字

赤坂書道教室で今回T先生にみてもらったのは、唐時代の書の大御所・顔真卿(がんしんけい)の大胆な書と教室の共通課題のかな混じり書、それと古代文字の金文(きんぶん)の臨書だ。ま、いつも通りなんだが、こうして並べて書くと、全く一貫性のないところが、面白いよね。

では、顔真卿からいってみよう。
↓↓↓ 1文字目は「千」という字だが、これでは分からない。オリジナルが筆の勢いでこんな形になっているのを真似たのだが、オリジナルはちゃんと「千」と読めるところが違うのだ。その雰囲気を真似ながら、自分で分かって書くことが重要だった。Aはもっと短いほうがいい。2行目の最初は「夫」という字。Bの部分、ここも勢いで書かれていたところ。こんなにきちんとツノを付けては駄目だ。

↓↓↓今回のかな混じり書は波卿の一句「秋の夜の オリオン低し 胸の上」。ちょっとヘタウマ風に書いてみたのだが、2行目の「し」がはみ出してしまってちょっと残念(A)。落款はBの位置に持っていくという手もあるそうな。

↓↓↓最後は古代文字の金文、雑誌「書統」の6月の規定課題、「小臣よ/ぎ貝」の5文字だ(「よ」と「ぎ」はパソコンでは出てきません)。この規定課題には初挑戦だが、こんなに楽しそうな文字なのに、書いてみると形をとるのが結構難しい。Aはもっと長く、最後の文字Bでは少し墨を入れたほうがよいとのこと。

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