青山書道教室は、いつもの書譜(しょふ)の草書も終盤になったということで、お手本なしでオリジナルだけ見ながら書くという初の試みが行われた。T先生が教えてくれた書譜の特徴と注意事項は以下のとおり。
・風通しのよい字なので(線がくっついていない)、明るく、健康的な印象。
・縦画は向勢(こうせい)---直線的ではなく、外側に膨らんだ感じで丸みがある。ふわっとしている。
・草書は縦画を先に書くことが多い。書き順は筆の終筆の向きをよく観察し、それでもわからないときは「書道字典」を引いて調べる。
↓↓↓最初の「南」という字の書き出し部分、先生の朱のように元の字を意識して書かないと、何の字だか分からなくなってしまう。Aの曲がり角は十分に筆を止めて、次につながる曲線が弱くならないようにする(細くてもよい)。Bの部分は、風通しよくしなくてはいけなかった。同じ通り道を二度も三度も戻らない(線を重ならせない)。
お次は赤坂書道教室だ。新しいお題は「北魏(ほくぎ)」時代の洞窟・龍門の中に書かれている(彫られている)造像記(ぞうぞうき)、『龍門二十品(りゅうもんにじゅっぴん)』のひとつ「孫秋生劉起祖等造像記」だ。造像記とは、亡くなった人の供養のために仏像を造る由来を記したもので、龍門の洞窟(というか石窟)には多くの造像記が彫られている。『龍門二十品』は、そのなかでも秀逸のもの二十品を集めたもの。どれもノミで岩を削って書かれた鋭く力強い楷書で、とても個性的な文字たちなのだ。
↓↓↓先の尖った感じがうまく表現できただろうか? Aの部分、先生の朱のように、真っ直ぐに、きりりと書きたかったところ。残念!
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