先生方のボランティアで、昇段試験の1日勉強会が赤坂書道教室と同じ場所で行われるというので、こりゃお得!とすぐに申し込んだ。結局、参加者も多かったので、場所代を皆で割って1人たったの1,500円。会の終わりごろにはT先生も駆けつけて、その日に書いた全員の作品を選別・寸評してくれた。先生方に感謝!
昇段試験の楷書の課題は「魏霊造像記(ぎれいぞうぞうき)」。これは偶然にも赤坂書道教室の新しいお題『龍門二十品(りゅうもんにじゅっぴん)』のひとつなので、ちょっと親しみやすそう。応募作は半切に書くのが決まりだが、字数は自由。前日にT先生に書いてもらったお手本は1行5文字というダイナミックなものだったので、やる気満々、気力十分で臨んだ。
↓↓↓最初の2文字は横画が右肩上がりになり過ぎていたり、そうでもなかったりと、一定していなかった。全体に、横画は少し右肩上がりになっている程度でいいそうだ。この作品では文字の中に「白」があまり出なかったが、「霊」の一番下の横画はカスレが出てよかった、と思っていたらそうではなかった。こういう堂々とした字は、横画も軽くならないようにしっかり書き、ハネのところでカスレが出る程度でいいんだそうだ。墨ももう少し濃い方がいいとのこと。何を表現したいかで、書き方は全然違ってくるんだね。
さて、不得手な行書の課題はというと、空海(くうかい)の「灌頂記(かんじょうき)」。初の空海への挑戦だ。2~3枚書いてみて、やっぱり行書はうまくいかんなあ、と思っていたら、横で書いていた行書の達人・Rさんが、楷書みたいに筆を一画終わったら持ち上げるのは「NG」だとアドバイスをくれた。オーバーに言うと、ひと文字をずっと筆を持ち上げずにつなげて書くのが行書なのだそうだ。ちょっと手を浮かせて書かない部分もあるが、気持ちはすべてつなげて書く。途中で墨を足したときは、横画でも縦画でも最後の終筆部分をなぞって書き始める。そのアドバイスを守りながら書くと、あら不思議。本当に行書らしくなってきた。
↓↓↓この勉強会を主催(?)してくれた先生からは「面白い字だ」と感心されてしまったが、確かに、空海でありながら顔真卿(がんしんけい)の特徴が混ざってしまったような・・・。T先生からは、「人」という字の始まりが少し右に寄り過ぎだと指摘された。中心軸にかからないぎりぎりが丁度いいところだった。
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