6/24/2015

◆新たな自主課題は「楊淮表記」

梅雨のうっとうしい日でも紫陽花が咲いているのを見つけると何だか和んでくる。紫陽花と言えば青紫の花が一般的だが、先日、家の近くで純白の紫陽花が咲いているのを見つけた。清楚な白い紫陽花もなかなかいいもんだ。
さて本題。前回で自主課題の自叙帖(じじょじょう)が無事(?)終了したので、次は見ているだけで楽しくなる「楊淮表記(ようわいひょうき)」を書くことにした。これは後漢の時代、西暦173年に城の石門の壁に刻まれたもの。現在は漢中市博物館が所蔵している。ベンギョクという宮中の役人が、孫の楊淮と楊弼(ようひつ)の経歴を記したものだ。石(岩?)に刻まれた文字なので判読しにくい箇所がいくつかあるが、素朴で好き勝手に(?)書かれた文字がとても魅力的なのだ。

↓↓↓まずは「故司隷校」の4文字。AとBは弧を描くような書き方をしてしまったが、Cのようにきちんとハライをしなくてはいけなかった。ここでのお気に入りは「司」。オリジナルに近づけたくて頑張ったが、なかなかうまくいかない。
↓↓↓「尉楊君厥」。全体に線が細くなってしまった。Aはちょっと右上がりになり過ぎた。
↓↓↓Aは空き過ぎてしまった。逆にBはスペースが足りない。字形にこだわっていると、文字の配置が疎かになってしまう。あちらを立てるとこちらが立たず・・・、なかなかうまくいかない。


6/22/2015

◆半切に倪元璐を書く!

赤坂書道教室では約半年間にわたって倪元璐(げいげんろ)が共通課題となっていた。それも今月で終了。最後は好きな部分を半切に書いて卒業(?)だ。どこから書くといい感じになるかいろいろ検討してみたが、結局頭の部分から書くのが一番よさそうという結論に至ってしまった。何だかなあ~。

↓↓↓「共暁承明貴漢臣殊異同 汲生求入幕嚴子乞」。「幕」の長く伸びる縦画(B)を見せ場にしたくて書いたのだが、この縦画の位置、もう少し右側だった。Aもちょっと左に寄り過ぎだ。Cは大きめにした方がバランスがいい。
 ↓↓↓次は自主課題の懐素(かいそ)の自叙帖(じじょじょう)だ。これが自叙帖の最後の11文字「大暦丁巳多十月廿有八日」。Aのアキが狭過ぎた。Bをもっと小さくするとCが生きてきた。そういった作品としてのバランスを考えながら書くことが重要なんだね。まだまだだなあ~。

6/16/2015

◆すでに梅雨!

梅雨のうっとうしい季節になり、ついダラダラしてしまう今日この頃(いつものことか?)。こういう時こそ気を引き締めなきゃいけないよなあ。ということで、取りあえず臨書の復習をすることにしよう。

↓↓↓まずは自主課題。懐素(かいそ)の自叙帖(じじょじょう)だ。「固非虚蕩之所」。Aをもう少し小さくし、Bが攻め込んでいけるようにすると作品としてイイ感じになったのだが。
 ↓↓↓その続きの「敢當徒增愧畏耳時」。AはBの書き方にしなくてはいけなかった。Cの先は「心」のように見えてしまう。先生の朱の形にしないと「走」に見えない。残念!
↓↓↓共通課題・倪元璐(げいげんろ)の最後の6文字「殊好五侯鯖合」。Aは位置を少し下げたかった。Bは最後の点(?)を内側に丸めてしまったが、先生の朱のように外側にするのが正解だった。さて、次回は倪元璐のまとめ、半切に挑戦だ。