3/22/2015

◆書にも春?

草木が芽吹き、特別なことがあるわけでもないのに明るい気分になってくる昨今、書の方も芽吹きのイメージで楽しもうと「萌」という字を甲骨文で書いてみた。通っている赤坂書道教室で先生から指摘されたことはいろいろあるけど、楽しく書ける字ってやっぱりいいよね。

↓↓↓これが甲骨文で書いた「萌」。先生からの指摘は、墨のかすれが筆の穂の腹で書いているためすべっているところが駄目なんだそうだ。筆先がしっかり紙を掴んでいる感覚で書くのが正解なのだが、何回言われても身に付かないんだな~。Aは思い切って長くしてもよかった。Bは長さを短くしてたっぷりの墨量にするという手もある。
 ↓↓↓同じ甲骨文で「夢」。Aは同じような細い線があるのでここは太くした方が面白かった。Bは左側の長い線との対比であえて短くしたらいいとのこと。
 ↓↓↓次は自主課題の懐素(かいそ)の自叙帖(じじょじょう)だ。上は「遠錫無前侶」、下は「孤雲寄太虚」。上の右側は字の大小のバランスが悪かった。Aをもっと小さくしてBにゆとりを持たせたかった。Cは上にある文字との対比で横に広げず締まった形にした方が恰好いい。全体的には、このように思い切りのびのび書かれている書を臨書するときは、筆の上の方を持って書いた方がいいとのこと。
 
 ↓↓↓最後は共通課題の倪元璐(げいげんろ)、五言律詩幅で「侍中由来英」の5文字。こちらはガッツリ集中して書く方がよいので、筆の上の方ではなく、どちらかというと下の方を持った方がいい。書くものによって筆の持ち方が違ってくるというのは、あまり意識していなかったのでこれから気を付けねば。

3/16/2015

◆サクラの開花まであと1週間!

東京のサクラの開花予想は今月24~26日。いよいよ1週間後に迫ったが、今のつぼみの様子はどんなんだろう? ちゃんとサボらず準備してるかな? 心配なので家の近くのサクラのつぼみをチェックしに行ってみると・・・、こんなだった↓↓↓ 開花準備は着々と進んでいるみたいだね。
ということで、安心して本題に移ろう。

↓↓↓こちらは共通課題の倪元璐(げいげんろ)、五言律詩幅より「竟淮海會稽餓」の6文字。Aは線がふらついてしまった。Bの筆の向きを変えるところはもっとキリリとしたかった。この倪元璐の書は切れ味が鋭いので、臨書する時はその気になってやらなきゃいかんのだ。
↓↓↓次は自主課題の懐素(かいそ)の自叙帖(じじょじょう)だ。上が「動員外郎呉興」、下が「銭起詞云」。上のAは「員」の貝の部分をもう少しふくらませないと何の字だか分かりにくい。Bの横画はちょっと左下がりになり過ぎた。下はAもBも角が丸くなり過ぎ。変わった字を臨書するときは辞書を引いて正統派の文字を理解してから書かないといけないのだが、辞書は引いてもなかなか身に付かないんだよね。困ったもんだ。

3/02/2015

◆春だ!

数日前から花粉症でくしゃみ百連発だわ目はかゆいわで、外を歩いていても周囲を見るどころではなかったが、ひょいと顔を上げてみると、な・なんと、梅の花の季節になっていた! 日当たりのよい場所ではすでに満開。もう春なのだ。

この紅梅、隣で咲いていたピンクの紅梅とは一線を画すほどの強い赤が印象的で、思わずパチリ。
さて本題。とても読める文字を書いているとは思えない懐素(かいそ)の自叙帖(じじょじょう)からいってみよう。文字のようでもあり、一筆画のようでもあり・・・。

↓↓↓ 「目愚劣」の3文字。Aの「目」はオリジナルはこのくらいの大きさ(バランス)だが、ここでは「劣」を主役にしたのでもっと小さい方がよかった。Bの落款は下がり過ぎ。
↓↓↓その続きで「則有従父司」の5文字。Aは点ではなく横画にしなくてはいけなかった。Bの縦画の始筆は通常よりずっと上から始まっており、その線は垂直すぎるなどかなり変わった字形だが、これは「父」。狂草書と言われるだけあって、ホント、自由なんだなあ。
↓↓↓共通課題の倪元璐(げいげんろ)、五言律詩幅より「開籠謁者竟」の6文字。長く伸びた縦画と次の文字との空間(A)は広くとった方がよかった。全体的に今回も墨量が少な過ぎた。Bは先生が見本として書いてくれた墨量の見本。
↓↓↓最後は張遷碑(ちょうせんひ)だ。前回の課題だったレイアウトを修正した(はず)。文字と文字の間が横にスパッと白い帯になっていたら合格だが、うまくいったかな?