8/27/2013

◆アートな花屋さん:from サンフランシスコ

先週の土曜日、宿近くのちょっとおしゃれな通り・Polk Streetをぶらついていたら、ミニ盆栽を置いている花屋さん「Utsuwa」に出くわした。店の中はマイナスイオンがいっぱいで、森の中にいるような癒され空間なのだった。もちろん店主は日本人。東京の杉並で花屋さんをやっていたが、3年前にそこを閉めてサンフランシスコに移って来たという。杉並の店で扱っていたものは今の店とほとんど同じだったらしい。アメリカでも日本と同じ内容のサービスが十分に受け入れられているところが、他人事ながら何だかうれしい。要するに、本物のサービスはどこでも通用するということなんだね。

ただ、店に置いてある植物は日本から送られて来たものではない。すべて現地調達だ。そうでないと、うまく育たないのだそうだ。でも、盆栽は? と不思議に思って聞いてみると、カリフォルニアには結構盆栽を作っている人がいるので問題ないんだとか。そうだったのか・・・。知らないうちに、日本文化はどんどんグローバル化しているんだなあ。これはうかうかしていられない(?)。

↓↓↓これがミニ盆栽。お手頃価格でなかなかの人気商品。
↓↓↓これは額の中に収まった“自然”。木の皮で出来たキャンバスにコケやエアプラントなどが植えられている。日々成長していくアートだ。サイズなど注文に応じて作っている。
↓↓↓まだまだあるよ。
↓↓↓最後は店主のいるカウンター。顔は見えません。あしからず。

8/19/2013

◆キース・へリング最後の作品「キリストの生涯」:from サンフランシスコ

サンフランシスコ・ノブヒルにあるグレース大聖堂に行ってきた。ここではストリートアートの先駆者キース・へリングによる祭壇画(彫刻)「キリストの生涯 The Life of Christ」(1990年)を見ることができる。
エイズ撲滅を願って制作され、自身もエイズにより命を奪われたへリング最後の作品だ。下書きなど一切せず、直接粘土に彫っていったという。これを彫り上げた2週間後に亡くなったため完成品を見ることはなかったが、ブロンズに白金で仕上げられた現在の形は、彼が生前に決めていたことだった。へリングらしい鮮やかな色彩が封印されている代わりに、光が織りなす荘厳な美が際立ち、ダイレクトに心に響いてくる。
不思議なことに、これが飾られている周囲のどこを見ても彼の名前や作品タイトルが刻まれているプレートはない。その代わり、「The Interfaith AIDS Memorial Chapel(宗教を超えたAIDSメモリアルチャペル)」と題する3つ折りチラシが置いてあるので、それを見ると、この作品について詳しいことを知ることができる。
また、この作品の左右には様々な宗教を示すシンボルが飾られており、エイズ撲滅のために宗教を超えて助け合おうと、ビジュアルからも訴えかけている。1849年から続く歴史ある教会が、さりげなくこんな事をするというのが、何とも心憎い。
↓↓↓上から、イスラム教、キリスト教、道教、ネイティブアメリカンのスピリチャリティ、神道を示すシンボル。

↓↓↓上から、ヒンドゥー教、ユダヤ教、仏教、ジャイナ教、その他の宗教を示すシンボル。

8/16/2013

◆壁画アートが面白い!:from サンフランシスコ

サンフランシスコでも最近は最高気温が20度を超えることが多くなってきた。街のそぞろ歩きにもってこいの気候だ。そんな中、壁画アートのメッカとも言えるミッション地区に行って来た。この地区には壁画アートが信じられないほど多く、アメリカならではのストリートアートを満喫することができる。適当にぶらぶら歩きしていると、思いがけないアートに遭遇するのが楽しい。アーチストたちの自由な発想で、おもちゃ箱のように多様なアートが生み出されているのだ。
「壁画アートのある風景」を描いている人も。

8/12/2013

◆ド迫力のゴスペル!:from サンフランシスコ

東京の猛暑から逃れようと思ったわけではないが、何故か今、極寒の(?)サンフランシスコに来ている。どのくらい寒いかというと、例えば今日の最高気温は18度、最低気温は12度で、ユニクロのウルトラライトダウンが大活躍するほどなのだ。夜、そのダウンを着て近くのレストランで順番待ちをしていたら、後ろの人に袖を引っ張られたような気がして振り返ると、「これいいなあ~」と2人の女性が私のダウンを撫でている。2人ともカナダから遊びに来ているそうで、「カナダは暑かったからこんな恰好なんだ(でもしっかり長袖)。まさかこんなに寒いとは思わなかった」と言いながらブルブル震えている。「東京も暑いよ。こっちの天候チェックしてこれ持てきたよ(適当な英語でしゃべっているので訳すとこんな感じ)」と言うと、「そっか~~」と、ホント羨ましそうなのだった。

書道とは全く関係ないが、しばらくの間この寒~いサンフランシスコに滞在するので、これからSF感動スポットを気の向くまま紹介していこうと思う。

まずは、Glide Memorial Chuchのド迫力ゴスペルだ。この教会では、毎週日曜日の午前9時からと11時からの2回、ゴスペルの大合唱&大声量歌手による独唱という超パワフルなイベントが開催される。誰でも聞きに行けるし、もちろん無料だ。毎回、世界中からやって来る観光客で満杯になるほど人気がある。歌だけでなく、演説も超ド迫力なのだが、如何せん英語なので内容は不明・・・。取りあえず写真を撮ってきたので、その雰囲気だけでもどうぞ。

8/10/2013

◆遅ればせながらの毎日展!

「今さらこの話題?」と笑われてしまいそうだが(誰に?)、例年通り、毎日書道展が国立新美術館と東京都美術館で開催された。私の作品も何とか入選し、7月17~23日の期間、東京都美術館に展示された模様である。と、何とも歯切れの悪い言い方になってしまったが、要するに自分の目で確かめていないのだ。でも、代わりに友人が見に行って写真を撮って送ってくれたので(感謝!)、一応、間違いなく展示された、と言っていいんだろうな。よかった。

↓↓↓その写真がこちら。「不忘其初(其の初めを忘れず)」の4文字だ。今回は古代文字の木簡(もっかん)風に書いてみた。木簡の素朴な面白さだけでなくデザイン的な美しさ、力強さを何とか引き出したいと思って書いたのだが、少しでも感じてもらえたら嬉しい。