11/03/2011

◆キリリとしてない造像記で、ちょっと残念

今、赤坂書道教室で習っている造像記(ぞうぞうき)は、昔々の中国で、洞窟(石屈)の中の固い岩肌にノミで削って書かれた文字群のこと。造像記には、洞窟に彫られている仏像の名前やそれを造った由来などが書かれている。さまざまな種類の造像記が発見されていて、どれもすごく個性的なんだよね。

↓↓↓その中のひとつがこの「鄭長猷造像記(ていちょうゆうぞうぞうき)」。ノミで削って書かれているのだからキリッと尖った始筆にしなくてはいけなかったのに、どれもぼんやりしている(A)。墨が薄く、滲み過ぎたのが敗因だ。造像記なのだから、少し墨を濃くして線をキリッとさせたかった。Bは印を押す位置を考えて、もう少し名前は上だ。

↓↓↓Aは文字の位置が問題。どちらももう少し右だ。

↓↓↓最後は、いつもの共通課題・黄道周(こうどうしゅう)の臨書だ。「畝翁欲向君家」と書いているのだが、読める人はいるんだろうか? 少なくとも赤坂書道教室では、T先生以外は読めないのだ(たぶん)。でも、リズムに乗った勢いのある文字を書くのは気持ちがいい。これは一応、書いた中で一番よかったもの。鑑賞に堪えますかどうか。

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