1/23/2011

◆創玄展選別会&今年の初レッスン

先週末、創玄展一科の選別会が終わり、「入選しようがしまいが、ともかくこれにて終了!」と相成った。よかったあ。最終的な応募作品は、甲骨文(こうこつぶん、紀元前14~11世紀)で書いたものになった。現代の楷書体の原型と言われる最古の文字だ。大好きなスペインの抽象画家ジョアン・ミロの絵のような作品にしたいという魂胆があったのだが、さて・・・。

↓↓↓これが創玄展に応募した作品と同様のもの。普通では絶対読めないと思うが、「人中之龍」と書いている。人の中の龍、つまり「抜きん出ている」という意味だ。字体の面白さが気に入って選んだ。自分ではミロの雰囲気を少し出せたような気がしているのだが、どうでっしゃろ?


お次は、いつもの青山書道教室のレッスンだ。

↓↓↓お題は虞世南(ぐせいなん)の楷書「孔子廟堂碑(こうしびょうどうひ」を半切2行に書くというもの。朱が入っていることで分かるが、特に左側の行は字間が不揃いになってしまった。こういう楷書は、字間を揃えて書くことに、もっと神経を使わなくてはいけなかった。


↓↓↓赤坂書道教室の共通課題は蘇軾(そしょく)の行書だ。Aは下になり過ぎ、もう少し重心が上にならなくてはいけない。Bはもっと勢いがほしかった。Cは横画が軽過ぎた。先生の朱のように、きっちり太く書くのが正解。


↓↓↓こちらは顔真卿(がんしんけい)の「送裴将軍詩(そうはいしょうぐんのし)」。何と書いているかというと、馬若龍/虎騰(馬、竜虎の若く)だ。3文字目の龍のAの部分、上にハネる形が少しおかしかった。Bの縦画は斜めになり過ぎ。Cはちょっと下がり過ぎだ。


↓↓↓最後は雑誌『書統』の1月の規定課題だ。Aは空間をもう少しあけた方が大らかな印象になる。Bの2行は虹らしく弧を描くように書いてみたのだが、ちょっとやり過ぎた。加減が難しいなあ。タイトルの「虹」については、T先生曰く、そこだけ淡墨にしたら面白いとのこと。なるほど、挑戦してみますか。


↓↓↓というわけで、挑戦してみたのがこちら。確かに淡墨にするとおしゃれかも。

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