10/03/2010

◆馬肥ゆる秋で、書の方は如何に?

いや、真っ先に「芸術の秋・・・」と言うべきところだったが、つい「馬肥ゆる秋」になってしまった。あかんです。でも「芸術の秋」らしく、今回の赤坂書道教室では、紀元前の文字である金文(きんぶん)を作品っぽく書いてT先生に見てもらったのだ。何千年も前の文字を、古代人になった気分で書くのは楽しい。

↓↓↓これは「海」という字。Aの部分は下まで一直線に繋げて書かなくてはいけなかった。Bの2つの目のような点は、わざと大きさを変えたり、位置に変化を持たせたら面白いとのこと。なるほど。早く自分らしい作品にしたいなあ。


↓↓↓「書統」10月号のかな混じり書の規定課題。今回もまどみちおさんの詩で「いちばんぼし」。Aのタイトルは中心軸が右に流れ過ぎ。Bの本文はリズムに乗って書かなきゃいけない。さらに墨量も足りなかった


↓↓↓青山書道教室は、今月から新しいお題「孔子廟堂碑(こうしびょうどうひ:629年頃)」だ。作者は唐の時代の書家・虞世南(ぐせいなん:558~638年)。書聖と仰がれる王義之(おうぎし、300年代)の書法を体得したと言われる。何だかとても真面目そうな書体だ。T先生曰く、全体的な特徴は、横画の始筆部分は軽く、終筆部分の斜め部分は長目でゆっくりと終わる感じ。右はらい(C)も長く、角ばらない(私のは角ばってしまった)。
O先生に見てもらった朱の方は、Aは直線で、Bは内側に湾曲させるという特徴をきっちり書く。Cの部分、私のはC-1のように上に反り返ったしまい、はらいは角ばっている。C-2のように、上に反らせずに、柔らかくハネるのが重要。


↓↓↓Aの線をB、C、Dの3つに分けてみると、私のはBが長過ぎた。


↓↓↓Dの縦画は、気持ち的には先生の朱のように外に向けて湾曲する感じで書く。微妙だが、私のは逆に反り返っている。Aは鋭角で上に向けてハネてしまったため、ハネの部分が痩せてしまった。通常はBのように、まず横に行ってから上にハネるが、孔子廟堂碑は、Cのように短く横にハネるだけでよい。


↓↓↓そのハネがうまくいくとこんな感じになる。覚えておこうっと。

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