10/04/2009

◆今期の新しいお題は告身帖

青山書道教室は今回から期が変わり、お題も新しくなった。これから6カ月間は願真卿(がんしんけい;706~785年)の楷書・告身帖(こくしんじょう)だ。願真卿はその書も超個性的だが、人物も相当なモンだったようだ。告身とは、官吏に新しい役職を伝える際に渡される正式な辞令書のことだが、これは自書告身帖とも呼ばれ、願真卿自身が自分への辞令を書いてしまったもの。かなり破天荒な人物だったんだろうなあ。

↓↓↓Aの部分、角度が横になり過ぎ。もう少し立てるべきだった。Bの横画はもう少し長く、C の角度もあまり寝かせず、もう少し立てたほうがよかった。


↓↓↓上の文字は中位の大きさに、下は大きく書いて変化を持たせる――、なるほどねえ。


↓↓↓Aはちょっと右肩上がりが強すぎた。


↓↓↓矢印部分の縦画、願真卿の特徴である向勢(こうせい;直線ではなく外側に膨らんでいる感じ)になっていなかった。


さて、お次は赤坂書道教室だ。お題は前回同様、北魏(ほくぎ)時代(500年頃)の龍門石窟内に彫られている造像記(ぞうぞうき)の名品から。

↓↓↓Aの部分はもっと力強く。Bは勢いが足りなかった。そしてやっぱりうまくいかないのが、文字の位置。「世」がどうしても上になり過ぎてしまう。


↓↓↓古代文字の木簡(もっかん)の本のなかから、楽しそうなものを選んで書いてみた。T先生曰く、細い線をもっと力強く書いたらいいとのこと。確かに、後からゆっくり見てみると、細い線に力がないのがよくわかる。今度はもう少し太い筆で、字の構成も変えて書いてみようかな、と。

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