10/18/2009

◆またもやダンボール書道?!

先週、縦長のダンボールに書いた木簡を紹介したが、好評(?)につき、今度はそれを四角いダンボールに書いたものと中国の便箋に書いたものをご紹介。巷では(?)、文字より鳥の方の人気が高いのが、ちょと複雑なところではありますが・・・。





さて、それではいつものように、青山書道教室のお稽古、顔真卿(がんしんけい)の有名な楷書・告身帖(こくしんじょう)の臨書からいってみよう。

↓↓↓Aの部分、縦画は真ん中あたりが太くなくてはいけなかった。それが顔真卿の大きな特徴なのだ。


↓↓↓お次は「心」の部分。Aのところが細くなくてはいけない。線が終わるような気分になった後、改めて顔真卿的ハネを書くという感じだ。ハネる前に細くするというのは結構難しい。


↓↓↓ここも顔真卿ならではの個性的なところ。Aの部分はクリンと上げてから斜め下に下げる。


↓↓↓赤坂書道教室のいつものお題は石窟に彫られた造像記(ぞうぞうき)。その文字の力強さ、無心さを、少しは表現できただろうか。


↓↓↓続いて古代文字の隷書(れいしょ)。Aの長い横画は、途中で力が抜けないように、しっかり書かなくてはいけなかった。私の線は、ちょっとよたよたしている。Bの部分は、つい右肩上がりに書いてしまったが、横画の角度は水平だ。これ、隷書の鉄則だよね。

10/12/2009

◆ダンボールに木簡を書く

この休みに、前回の教室でちょっと練習した古代文字の木簡(もっかん)を細長いダンボールに書いてみた。それをず~っと玄関に飾りっぱなしだったタペストリーにピンでくっ付けたのがこちら。ダンボールは上紙を剥がしたり破ったりして、古代の地層から出土した雰囲気を出してみたのだが、どんなもんでっしゃろ?

10/04/2009

◆今期の新しいお題は告身帖

青山書道教室は今回から期が変わり、お題も新しくなった。これから6カ月間は願真卿(がんしんけい;706~785年)の楷書・告身帖(こくしんじょう)だ。願真卿はその書も超個性的だが、人物も相当なモンだったようだ。告身とは、官吏に新しい役職を伝える際に渡される正式な辞令書のことだが、これは自書告身帖とも呼ばれ、願真卿自身が自分への辞令を書いてしまったもの。かなり破天荒な人物だったんだろうなあ。

↓↓↓Aの部分、角度が横になり過ぎ。もう少し立てるべきだった。Bの横画はもう少し長く、C の角度もあまり寝かせず、もう少し立てたほうがよかった。


↓↓↓上の文字は中位の大きさに、下は大きく書いて変化を持たせる――、なるほどねえ。


↓↓↓Aはちょっと右肩上がりが強すぎた。


↓↓↓矢印部分の縦画、願真卿の特徴である向勢(こうせい;直線ではなく外側に膨らんでいる感じ)になっていなかった。


さて、お次は赤坂書道教室だ。お題は前回同様、北魏(ほくぎ)時代(500年頃)の龍門石窟内に彫られている造像記(ぞうぞうき)の名品から。

↓↓↓Aの部分はもっと力強く。Bは勢いが足りなかった。そしてやっぱりうまくいかないのが、文字の位置。「世」がどうしても上になり過ぎてしまう。


↓↓↓古代文字の木簡(もっかん)の本のなかから、楽しそうなものを選んで書いてみた。T先生曰く、細い線をもっと力強く書いたらいいとのこと。確かに、後からゆっくり見てみると、細い線に力がないのがよくわかる。今度はもう少し太い筆で、字の構成も変えて書いてみようかな、と。