9/27/2009

◆またまた木簡に挑戦!

最近、木簡(もっかん)の名品を集めたシリーズ本『簡牘名蹟選(かんとくめいせきせん)』を購入した。そこで早速、今回の赤坂書道教室で、そのなかの面白そうな文字を練習してみることにした。選んだのは、中国・湖北省(こほくしょう)の張家山(ちょうかざん)という場所で発掘された前漢時代のお墓からの出土品・竹簡(ちくかん;木簡の一種で、木ではなく竹に、毛筆で文字が書かれている)で、紀元前186年ころのものだ。今回はそのなかの蓋慮(がいろ)と呼ばれる政策や兵法に関する問答集のなかの一節に挑戦した。お堅い内容のはずだが、さすが古代人。文字はのびのびと元気いっぱいだ。

↓↓↓T先生からは、オリジナルをただ倣うのではなく、作品としての面白さを出すようにと言われた。T先生のお手本を参考にしながら、古代人の大らかな気持ちをイメージしながら書いたのがこちら。「疎遂軍恐」という四文字だが、最初の「疎」はもう少し縦長がよかった。因みに「疎」のヘンは、足ヘンになる。「軍」は、もう少しゆっくり書いた方がいいとのこと。また速書きがバレてしまった。


↓↓↓こちらはいつもの課題・造像記(ぞうぞうき)だ。T先生からの注意事項は、始筆はしっかり、終筆は軽めに。それがこの造像記の特徴になる。また、これに限らず、書く時は先生のお手本だけでなくオリジナルを傍においておくと、ちょっと見るだけで文字の雰囲気を感じることができ、それがいい影響を与えてくれるのだとか。臨書(りんしょ)ではなく自分の作品を書くときも、好きな書体を傍に置いて書くといいそうだ。書いているものと同じ文字がなくてもかまわないという。ふ~む。だいぶ先のことになりそうだが、参考にしようっと。
前置きが長くなってしまったが、Aの部分、ちょっと斜め下に倒れすぎ。そして相変わらず全体のバランスがイマイチで、「生」はもっと下がよかった。わかっちゃいるけど、筆がうまく動いてくれないのさ。

9/23/2009

◆毎日書道展入選作品の写真!、そして書譜卒業?

毎日書道展も創玄展同様、入選・入賞した人は自分の作品の写真を10枚もらうことができる。プロが撮影してくれたもので、絵葉書よりちょっと大きいサイズだ。今回の青山書道教室でその写真が皆に配られた。自分ではとてもこんなにきれいには撮れないので、すごくうれしい。

↓↓↓その記念の写真の写真をどうぞ。これまでにも何度か紹介してきたが、我が毎日書道展初入選作だ。


お稽古の方は、9月の最終回、今期(4月~9月)最後の教室だ。これまで習ってきた書譜(しょふ)の総仕上げ、でっかく書こうということで、もちろんサイズは半切だ。大御所のI先生も見え、今期最後の教室という雰囲気が否が応にも高まった。

↓↓↓皆が書いているところを見て回っていた若いT先生から、カスレがきれいだし、力が入っていなくてすごくいい、とお褒めの言葉をいただいたのがこちら。早速 I先生に見てもらったところ、その前に指摘されていた部分を修正していたので、「ああよくなった。うん、卒業だね」と言ってもらった久々のヒット作。やったね!(おだてに乗りやすい?)

9/06/2009

◆沖縄土産ふたたび

前回の沖縄土産のシーサーが、ごくごく内輪で大好評だったので、調子に乗って沖縄土産第2弾! あの「美(ちゅ)ら海水族館」で撮ったマナティのほのぼの~~とした写真だ。水底で草のようなものをもぐもぐ頬張っている姿を見ると、やっぱり哺乳動物なんだなあ、と納得するよね。


では本題。赤坂書道教室で書いた3枚を一挙にいってみよう。

↓↓↓いつもの石窟に刻まれた造像記(ぞうぞうき)の臨書だ。T先生からの今日の注意点は、横画(縦画と交わる線)の中央が少し細くなっているところをよく見るようにとのこと。そこはうまくいったのだが、相変わらず文字の位置が悪い。全体に上の空きが狭く、下の空きが広くなり過ぎてしまった。さらに、ノミで削るようなイメージで、ボタッとならないように書かなくてはいけなかった(A・C)。Bの部分は重なっているのでわからないが、始筆は横から始まって斜め下にもって行く。そうしていないのがどうして分かったんだろう???


↓↓↓お次は書譜(しょふ)の臨書だ。これも位置取りが悪かった。中心軸が右に寄り過ぎだ。Aの部分、先生曰く「足が短か過ぎて、ちょっと格好悪い」。これは「筆」という字だから、確かに胴長短足だった。


↓↓↓最後は古代文字の隷書(れいしょ)。前回も紹介したが、今回のは月例選書に提出する渾身の(?)作だ。古代文字は、その造形美にいつも感動してしまう。文字それ自体が本当にアートなんだよね。