8/31/2009

◆お盆明けの書道教室はもやもや~~???

お盆休みに沖縄へ行って、の~~んびりしてしまったせいか、今回の書道教室では思ったような傑作(?)を書けなかった。ま、何はともあれ、とりあえず沖縄土産のシーサーをどうぞ(新型インフルじゃないよ)。


元気になったところで、いつものように青山書道教室のお題・書譜(しょふ)の臨書から始めよう。T先生からの注意事項は、以下のとおり。
・オリジナルをよく観察する。特に交差した線は上下左右の長さの違いを比較してみる。
・転折(てんせつ)の部分はきっちりと止め、そこで弾力をきかせ、次の線を書く。
・草書だからといって最初からさらさら書かない。スピードを出すのは形を覚えてから。

↓↓↓これはオリジナルを全然観察していないことがよく分かった1枚。AとBの部分は長過ぎた。Cは矢印の方向から入っていく書き方が正しい。Dの部分は「衣」だということを分かって書かないと「尤」のようになってしまうので要注意。ハネの部分の横画がちょっと長過ぎた。


↓↓↓赤坂書道教室のほうは、石窟に彫られていた造像記(ぞうぞうき)。これは1500年くらい前の文字だ。AとBは、Aのほうが幅をとり過ぎてしまった。Cの部分は、これも筆は内側から入る。ノミでグッと彫った感じを出したいところだ。最後の文字、にんべんの縦画の終筆部分は抑えない(これはうまくいったかも)。


↓↓↓最後は楽しい古代文字の隷書(れいしょ)だ。長い縦画が単調になっているので、書くときにスピードの変化をつけるといいとのこと。次回の課題だね。

8/09/2009

◆「書作」昇段試験のための勉強会

先生方のボランティアで、昇段試験の1日勉強会が赤坂書道教室と同じ場所で行われるというので、こりゃお得!とすぐに申し込んだ。結局、参加者も多かったので、場所代を皆で割って1人たったの1,500円。会の終わりごろにはT先生も駆けつけて、その日に書いた全員の作品を選別・寸評してくれた。先生方に感謝!

昇段試験の楷書の課題は「魏霊造像記(ぎれいぞうぞうき)」。これは偶然にも赤坂書道教室の新しいお題『龍門二十品(りゅうもんにじゅっぴん)』のひとつなので、ちょっと親しみやすそう。応募作は半切に書くのが決まりだが、字数は自由。前日にT先生に書いてもらったお手本は1行5文字というダイナミックなものだったので、やる気満々、気力十分で臨んだ。

↓↓↓最初の2文字は横画が右肩上がりになり過ぎていたり、そうでもなかったりと、一定していなかった。全体に、横画は少し右肩上がりになっている程度でいいそうだ。この作品では文字の中に「白」があまり出なかったが、「霊」の一番下の横画はカスレが出てよかった、と思っていたらそうではなかった。こういう堂々とした字は、横画も軽くならないようにしっかり書き、ハネのところでカスレが出る程度でいいんだそうだ。墨ももう少し濃い方がいいとのこと。何を表現したいかで、書き方は全然違ってくるんだね。


さて、不得手な行書の課題はというと、空海(くうかい)の「灌頂記(かんじょうき)」。初の空海への挑戦だ。2~3枚書いてみて、やっぱり行書はうまくいかんなあ、と思っていたら、横で書いていた行書の達人・Rさんが、楷書みたいに筆を一画終わったら持ち上げるのは「NG」だとアドバイスをくれた。オーバーに言うと、ひと文字をずっと筆を持ち上げずにつなげて書くのが行書なのだそうだ。ちょっと手を浮かせて書かない部分もあるが、気持ちはすべてつなげて書く。途中で墨を足したときは、横画でも縦画でも最後の終筆部分をなぞって書き始める。そのアドバイスを守りながら書くと、あら不思議。本当に行書らしくなってきた。

↓↓↓この勉強会を主催(?)してくれた先生からは「面白い字だ」と感心されてしまったが、確かに、空海でありながら顔真卿(がんしんけい)の特徴が混ざってしまったような・・・。T先生からは、「人」という字の始まりが少し右に寄り過ぎだと指摘された。中心軸にかからないぎりぎりが丁度いいところだった。

8/03/2009

◆草書は終盤&造像記スタート

青山書道教室は、いつもの書譜(しょふ)の草書も終盤になったということで、お手本なしでオリジナルだけ見ながら書くという初の試みが行われた。T先生が教えてくれた書譜の特徴と注意事項は以下のとおり。
・風通しのよい字なので(線がくっついていない)、明るく、健康的な印象。
・縦画は向勢(こうせい)---直線的ではなく、外側に膨らんだ感じで丸みがある。ふわっとしている。
・草書は縦画を先に書くことが多い。書き順は筆の終筆の向きをよく観察し、それでもわからないときは「書道字典」を引いて調べる。

↓↓↓最初の「南」という字の書き出し部分、先生の朱のように元の字を意識して書かないと、何の字だか分からなくなってしまう。Aの曲がり角は十分に筆を止めて、次につながる曲線が弱くならないようにする(細くてもよい)。Bの部分は、風通しよくしなくてはいけなかった。同じ通り道を二度も三度も戻らない(線を重ならせない)。


お次は赤坂書道教室だ。新しいお題は「北魏(ほくぎ)」時代の洞窟・龍門の中に書かれている(彫られている)造像記(ぞうぞうき)、『龍門二十品(りゅうもんにじゅっぴん)』のひとつ「孫秋生劉起祖等造像記」だ。造像記とは、亡くなった人の供養のために仏像を造る由来を記したもので、龍門の洞窟(というか石窟)には多くの造像記が彫られている。『龍門二十品』は、そのなかでも秀逸のもの二十品を集めたもの。どれもノミで岩を削って書かれた鋭く力強い楷書で、とても個性的な文字たちなのだ。
↓↓↓先の尖った感じがうまく表現できただろうか? Aの部分、先生の朱のように、真っ直ぐに、きりりと書きたかったところ。残念!