今、青山教室で我々がお手本にしているのは、「古典渉猟―石飛博光臨書集 第8集」で、ここには石飛先生の臨書(オリジナルの模写ならぬ模筆?)作品とともにそのオリジナルが掲載されている。我々の教室では、普段は臨書作品の方をお手本にしているのだが(オリジナルも見るように言われはするが)、昨日はオリジナルだけを見て書くという、本物の臨書のレッスンだった。オリジナルは、むか~~し、むか~しものだから文字が欠けているところもあったりして、なかなか味わい深い。解読が難しい字を探求するのも結構面白かった。今まで慣れ親しんできたお手本を見ずに書くというのは、自転車に乗る練習をしているときに突然後ろで抑えてもらっていた手を離されたような感じとでも申しますか。一人立ちする時は不安もあるけど、新しい発見もいろいろあって、楽しいよね。
↓↓↓「完」という字の跳ねの角度に注目。私のはちょっと左に傾いているが、ここは真上に跳ね上げるのが正解。う~む、よく見ると、確かにオリジナルはそうなっている。
↓↓↓左の点線部分。「ヘン」の右側、つまり「ツクリ」とぶつかるところは点線のところで揃えるように書く。特に私のは「口」が右に出っ張りすぎてしまった。「ツクリ」は赤丸の5箇所の空間がほぼ同じにならなくてはいけない。いやあ、よく見て書いたつもりだったが、見るべきところを見ていないことが、よく分かったレッスンでござった。
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