書道を丸1日ガンガン書くぞ!という、恒例の秋の特別研究会に行ってきた。全国競書大会に出品する半切作品を1日で仕上げちゃおう、というのだから勝負が早くていいよね。会場では、実際に書いているところを先生方が回りながらアドバイスしてくれるので、自分の悪いところがすぐに分かり、いやあ、勉強になったなあ(と自己満足)。
この研究会では、前々から書いてみたかった『簡牘名蹟選(かんとくめいせきせん)8』に掲載されている約2000年前の文字・木簡(もっかん)に挑戦した。大らかで大胆、かつデザイン性にも優れたこれらの文字を見ると、本当に古代の人たちの美的センスはすごいと、心底感心してしまうのだ。
↓↓↓この3文字目の面白さに魅かれて書いたのだが、この気持ち、伝わりますかどうか?
↓↓↓これは雑誌『書統』の昇段試験用の作品。今回が初挑戦なので、応募の手続きがミスなく出来たかどうか、ちょっと心配。
いつもの青山書道教室の方はというと、10月から始まったお題、虞世南(ぐせいなん)の楷書「孔子廟堂碑(こうしびょうどうひ」だ。真面目な楷書で誤魔化しがきかないというか、要するに、うまく書けません。
↓↓↓書き始めのAはBよりも小さくなくてはいけなかった。T先生が書いた朱のように、「炎」も「林」も書き始めのAの方がBより小さくなる。そうだったんだ・・・。
↓↓↓転折の部分(A)はこの楷書の特徴的なところ。角々させずにまる~く書く。
↓↓↓赤坂書道教室は蘇軾(そしょく)の行書「黄州寒食詩巻」だ。今回も字と字のつながりの部分(A)が弱すぎた。Bは上に思いっきりハネ過ぎ。先生の朱のように普通のハネだった! オリジナルをよく見て書かなきゃあかん。
↓↓↓最後に、今年の毎日書道展の入選作品の写真が送られてきたので、一応、証拠として、どうぞ。文字のバランスの悪さなど、気になるところばかりだが、今後の反省もこめて――。