つ・ついに、我々を教えてくれているT先生が今回の創玄展で準大賞を受賞! いやあ、目出度い目出度い。今回の出品作は本当に締め切りギリギリに提出したとのことだが、そういうもんなんだね。赤坂の書道教室では、次回の教室のあと、皆で先生の受賞を祝う会をしようということになった。でも受賞すると、この手の祝賀会でT先生は結構大変そう。今回の受賞がわかってすぐ、えらい先生方にしてもらった祝賀飲み会(?)では、日本酒を飲みすぎ、帰りの電車で寝過ごしてしまい、結局ビジネスホテルに泊まる羽目になったんだとか。ま、若いから、それもいいよね。
展覧会で受賞するためには、我々のような臨書の場合でも秘訣(?)があるようだ。まず、見栄えのするお手本を選ぶこと。T先生曰く「展覧会は舞台と同じだよ。舞台で映えるためには、化粧を濃く、目立つようにするでしょ。展覧会で賞を取るためには、審査員に訴える強い作品がいいんだよ」。私は、青山書道教室で習ったことのある王義之(おうぎし)の楷書も好きなんだが、ああいう端整な美しい書は、応募作品1枚がわずか数秒で判定される審査では、なかなか高い得点を取りにくいのだそうだ。なるほどなあ。
↓↓↓これは毎度おなじみの隷書(れいしょ)。今回の注意点は「決」のはらう線の書き方(矢印)。隷書と楷書では反る方向が真反対になる。隷書は矢印のとおり、やや上に反った感じになるが、楷書では、直線的か逆に下が膨らむような感じになる。創作で隷書っぽい作品を書く場合は、そういう隷書の特徴をおさえなければいけないのだとか。一見隷書っぽく書いていながら、そういう細かい特徴が楷書的になっているのはおかしいらしい。全然知らなかった・・・。
↓↓↓次は王鐸(おうたく)の行書。行書ではあるが、線は直線的。他の行書のようにサラッと書かず、カクッ、カクッ、としたリズムで書く。まだまだだけど、こういう行書は面白い。
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