1/20/2008

◆青山の書道教室も始動

青山の書道教室は今年初めてのレッスンで、久々に大御所のI先生も登場。NHKの趣味悠々で、また講師を務めることになったとか。そのテキストを見せてもらったが、すべて新たに書き下ろしたとのことで、書を自由な発想で楽しもう!という提案が随所にみられる、とても楽しい1冊に仕上がっていた。

↓↓↓これは昨年から引き続きのお題、隷書(れいしょ)のなかの張遷碑(ちょうせんぴ)だ。隷書を久々に書くと、つい横線が右肩上がりになってしまう。T先生が教えてくれた隷書の注意点は、①横線の見せ場となる波磔(はたく)は1文字に1箇所が原則(多いとしつこい)、②普通の書体はヘンの方をツクリより幅狭く書くが、隷書は同じ幅にする(ヘンの方が幅広くらいの気持ちがよい)、③「口」などを書くときの2本の縦線は、普通は右側の方が太いが、隷書は左側の方が太い。そして筆は手前(自分の方)に少し倒しながら書く(普通は右手前に少し倒す)。ホント、普通の書体の書き方と全然違うよね。


↓↓↓次は赤坂の書道教室のお題、王鐸(おうたく)の臨書だ。Aの横線は単調すぎた。先生の朱のように、細い線から始まってふっくらと太くしてから曲がり角となる。角の部分の内側がどのような形になっているか、オリジナルを観察することも大切なのだとか(まったく見ていなかった!)。
この書、前回は柔らかい羊毛中峰筆で書いたが、今回は隷書と同じ硬い兼毛中峰筆を使用。やっぱり羊毛の方がよかったような気がする。


↓↓↓最後は月例競書への提出用、賀蘭汗造像記(がらんかんぞうぞうき)の臨書。これは結構いいんじゃないの?

1/13/2008

◆謹賀新年

年末年始の休みが早くも記憶のかなたに立ち去り、初出勤から怒涛の1週間が過ぎたが、書道の方も忘れちゃいけない。今年の赤坂の書道教室では、皆の共通のお題が初の「王鐸(おうたく)」の行書と相成った。T先生に王鐸の行書の本を見せてもらい、その迫力にびっくり。ただ臨書するだけでも、すごい作品を作れそうな予感がし(ちょっとずうずうしい?)、皆、やる気満々となったのだった。モチベーションが上がるなあ。

王鐸(1592~1652年)という人は、明と清の2つの王朝に仕えた人物。楷書は顔真卿(がんしんけい)、行書は王義之(おうぎし)の書に学んだというが、その個性的かつ奔放な書は全く独自のもので、今でも多くの書道家を魅了している。

↓↓↓と、そこまで聞いて、この習作を見るとがっくりするかもしれないが、ま、お付き合いくださいまし。先生からは、なかなかいいじゃない、と言われちょっと満足。先生が書いた朱の部分、2本の横線の角度が微妙に違うところに注目。そういった細かいところを観察しなくてはいけないのだ。なるほど、先は長いぞお。