今、台東区・鶯谷にある書道博物館で、顔真卿(がんしんけい)の肉筆楷書作品『自書告身帖』(唐時代、780年)が一般公開されているというので行ってきた(11月25日まで)。普段はそのレプリカが展示されていて、本物は滅多に拝むことができないので、貴重なチャンスだと思って慌てて(?)馳せ参じたというわけだ。1200年以上経っているというのに保存状態はすこぶるよく、書き手の迫力が伝わってくる堂々たる書で、しばし見とれてしまった。顔真卿の息遣いが感じられる、本物ならではの魅力に満ちていた。いつも先生には、顔真卿の字は速書きせず、粘っこく書くのが重要だと言われてきたが、本物を見て「本当にどっしりとした書なんだなあ」と心底納得してしまった。
↓↓↓早速、そのレプリカ1万円也を購入。それにしても姿形はほとんど同じなのに、本物とレプリカとの間には、どうしても越えることのできない川があるのだった。
↓↓↓これは今回の青山書道教室のお題である隷書(れいしょ)のひとつ、張遷碑(ちょうせんひ、186年)の臨書。T先生からは「うまくなったなあ」というお褒めの言葉とともに、「佳」の文字をいただいた、ちょっと自慢の習作。
↓↓↓赤坂書道教室のお題は、張遷碑の時代からさらに遡ること200年以上となる古代文字の木簡(もっかん)。その伸びやかな文字が大好きなのだが、実際に臨書すると、現代人の性か、どうしても硬くなってしまうのが情けない。特に2文字目の横画、もっと伸び伸びとさせなくてはいけないのだが…、う~~む、確かに硬いよなあ。
0 件のコメント:
コメントを投稿