青伸書道会を主宰する種家杉晃先生が、来月下旬、個展を開くことになった。その制作の手伝いを5月の連休あたりから皆でチョコチョコやっていたのだが、ついにこの間の日曜日に終了と相成った。いやー、よかった、よかった。手伝う者にとっては文字通りの終わりで「ヤッター!」となるのだが、先生にとってはまだ細かい作品を書かなきゃいけないなど、他にも山ほどやることは残っているそうで、そう簡単には喜べないようだ。でも、ま、一つの区切りではあるわけだから、目出度い、目出度い、ということにしておこう。
そうこうしている間に個展の案内葉書も出来上がってきた。メインのビジュアルは相当にこだわって撮影したものなんだそうだ。たっぷりの墨液の上に墨が一滴落ちて波紋が広がり、墨液に写っていた螺旋階段がその波紋によってゆらいでいる様子が撮影されている。個展のタイトルは「Aroma Classico」。古典の香りただよう現代書ということか。螺旋階段は過去(古典)から現在へと連綿とつながっていることをイメージしているんだそうだ。個展がどんな感じになるのか、期待が高まるよね。
種家杉晃書展、9月25~30日、銀座・竹川画廊にて(詳細はこちら)。漢字を中心としたその作品群は、墨とさまざまな種類の(先生こだわりの)画仙紙とがぶつかり合い、それぞれが違った表情を見せていて魅力的。これらがどのように表装(または額装)されるのか楽しみだ。こういう面白さは個展ならでは。多くの方に実際に見て楽しんでいただけたら嬉しい。