先日、知り合いから金の墨汁をもらった。どんなものなのかさっぱり分からなかったが、容器を開けてみると確かに金色の墨汁だ(当たり前か)。注意書きを見ると、容器をよく振ってから、そのまま水で薄めずに使えばいいようだった。早速、前回書いた甲骨文(こうこつぶん)の「陽明」が何枚か捨てずに残っていたので、そこに金色をちょいと追加してみた。
↓↓↓自分では「陽明」という文字と金色が合うんじゃないかと思ったのだが、先生の感想は微妙だった。曰く「金の墨汁だけで文字を書いたほうがいいんじゃないの」。ただ、今の書き方だと金の部分がベターッとしてしまうので、少しだけ水で薄めた方がいいとのこと。さらに教室のMさんから「黒い紙に書いたら面白いんじゃない? 紙は画仙紙でなくてもいいんだから。モダンな文字がいいと思うよ」とのアドバイスも飛んできた。こういうチャレンジをしてみると、先生だけでなく、他の人からの意見も聞けるのがうれしい。黒い紙に金色の文字か・・・、さてどうなりますか、お楽しみに。
↓↓↓こちらはいつものお題・王羲之(おうぎし)の「蘭亭序」。AとBの位置関係に注目。先生が四角い朱で示してくれたように、オリジナルの字はAの中心がBの中心よりも左にズレている。さらにCのハネはDのように力強い。こういった細かいところをよく観察しなくてはいけなかった。、
↓↓↓Aの2文字が大きくなってしまったので、細長く書きたかったBがへしゃげてしまった。CはDよりもっと短くなくてはいけなかった。 自分ではオリジナルを一生懸命見ながら書いたつもりでも、ポイントを抑えていなかったことがよく分かる。残念!