9/23/2008

◆木簡、かな混じり書

いつも思うことだが、木簡を書いていると古代人の大らかさに触れている気がしてとても楽しい。細かいことは気にせず奔放に書けるところも私向きなのだ。

↓↓↓「負」のAの部分は、オリジナルでは縦画から横画にひと筆で書いているように見える。そうだとすると通常とはあまりに違う書き順だが、T先生によると、オリジナルがどう書いているかが分かりにくい場合は、解釈がひとつではないこともあるので、それは自分の解釈で書いていいという。「馬」のBの部分は、先生の朱のB'のように一度上に浮かせ気味にしてから縦画を書く。ただオリジナルの文字は角が丸くなっているので、それを真似てB''のようにするもよし、なのだとか。


↓↓↓本当に木簡は自由人の字なんだなあ。ということで、仕上げはこちら。


↓↓↓続いてかな混じり書。お手本を真似て書いたのだが、どうしても字が大きくなってしまう。しかしT先生はこれは私の個性だから、お手本どおりにする必要はないのだと言ってくれた(昔の名品の臨書ではないのだから、自由でいいということだ)。ポイントはひらがな。漢字はかなよりも強い字なので、かなはそれに負けないように意識して書かなくてはバランスがとれない。お手本のかなは細い文字だったのでそのように書いたが、思い切って太く、力強くした方がいいとのアドバイス。


↓↓↓意を強くしてかなを太く書こうと思ったら、つい漢字がデカくなりすぎた。ちょっとホワイトスペースが足りない気がするけど、ま、いっか。時間切れのためこれにて終了。