俳優の高橋英樹が書の個展「一書一顔」を銀座で開いているというので行ってきた。10畳以上はあろうかという大作がほとんどで、箒のような筆で荒々しく、豪快に書かれた作品群は、なかなかのものだった。芸能人は芸術的センスのある人の割合が高いということを聞いたことがあるが、センスだけじゃなく、よい師と出会う確率も高いんじゃないかなあ・・・。とはいえ、さる書道家に師事し、本格的に書を始めてからたった2年半で、こんな個展を開いてしまうのだから凄い(これ、かなりヒガミ、入ってます)。
こちらも負けてはいられない(?)。私が所属している博光会は、今年めでたく40周年を迎えるということで、会員による記念書展が6月に銀座で開催されることになっているのだ。その出品作をこれまで必死で書いていたが、昨日、ようやく提出することができて一安心。たった1点ではあるが、臨書ではなく自分の作品を作るというのは初めての経験だ。紆余曲折を重ねながら、最後はなんとか様になるものができたのではないかと思う。
↓↓↓これはその出品作の途中段階のもの。「墨をもっとつけて」「下の矢印の部分をあけすぎないように」「最後のハネは長すぎる」、などなどT先生からの注意事項満載だ。さて、これが最後にどのような作品に仕上がったのか。ここではお見せできないのが残念。展覧会が終わって、作品が戻ってくるまでしばしお待ちを。

↓↓↓これはいつもの月例競書に出す予定の顔真卿の臨書。最近はこういう行書も慣れてきて、それほど時間をかけなくてもそれらしく書けるようになったのでちょっとうれしい。
